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ショーベタの飼育方法

ショーベタの飼育方法


これが毎日いちばん楽しいことですね。

■給餌
エサは一日一回、お腹が少しふっくらする程度に与えてください。できれば少しずつ食べるのを見ながら与えるのが良いです。そうすると与える量が判ってくると思います。
そして食べ残したエサはほおっておくと水が汚れますから、ピペットなどで取り除きましょう。

なかには与えただけドンドン食べる子もいますが、与えすぎは内臓に負担をかけますので、コンテスト出品などで早く大きく成長させたいならば、数回に分けて与えるようにしてください。


■水換え
もちろん水が汚れたら換えるのですが、3日~1週間に一度は換えましょう。

底にたまったゴミを水と一緒にチューブなどで吸いだしてベタがぎりぎり泳げるぐらいまで水を抜きますが、ベタを移動させて全部換水してもかまいません。水は水道水にカルキ抜きを入れ、温度を調節したものに、軽く洗ったアルダーシードを水4~5リットル当たり、1粒投入します。少し水が琥珀色になってきたら、アルダーシードを取り出し、粗塩(海水塩)を飼育水1リットルあたり1グラムほど添加して、飼育水として使用してください。粗塩は殺菌作用があるのと、魚体のミネラル補給に大切です。もっと(飼育水1リットルに5グラムまで)粗塩を入れてもベタには問題ありませんが、水草を入れていると枯れてしまうことがありますので注意しましょう。

アルダーシードは、タンニンという成分が水質の悪化を防ぎ、抗菌作用もありますので、美しいヒレの保護に役立ちます。
アルダーシードの入れ過ぎで水の色が濃くなりすぎてもベタに害はありませんが、観賞しずらくなりますので、かすかに色づくぐらいで十分です。
水換えしてピカピカの水槽に泳ぐ子達は、なにやらうれしそうに見えます。

なお、良い水質を維持するためには、成長の早い丈夫な水草を入れて、ライトをきちんとつけてあげる(1日6時間程度)ことも大切です。成長の早い水草は水中の汚れの元となる窒素分をどんどん栄養として取り込んで成長するため、良好な水質を維持しやすくなります。また、水草は観賞的にも美しいですし、ショーベタの寝床にもなります。とくに水草の種類は問いませんが、浮かべたままでもしっかり成長するハイグロフィラ、ルドゥジア、アナカリスなどが適しています。


■フレアリング
これはオスのショーベタ独特のヒレを美しくするトレーニングです。

普段は水槽のとなり同士は見えないように厚紙か不透明のプラスティック板で仕切りしておきます。
そして自分が見たいときや他人に自慢したいときだけ仕切りをはずしてやると、お互いに大きくヒレを広げて威嚇しあいます。

もし1匹しかいないときは鏡を見せると他人(他魚?)だとおもって同じようにやってくれます。こうやってトレーニングすることによって立派に広がるヒレになっていきます。

注意したいことは、あまり長くまた頻繁にフレアリングさせると、興奮し過ぎて自分のヒレを攻撃して痛めてしまうことがあります。フレアリングは、1日1~2回、1~2分程度にしましょう。

つまりフレアリングは、ご自身が観賞するときだけで十分だといえます。


■保温方法
ベタは熱帯魚なので寒いあいだは保温が必要です。たとえば東京や大阪ですと10月半ば~ゴールデンウィークぐらいは保温することになります。ベタは基本的に丈夫な魚なのですが、ベストは27度、25度~30度ぐらいが理想です。いろいろな方法がありますが、いくつか説明したいと思います。

  1. 普通の熱帯魚水槽と同様、水槽に直接ヒーターを入れます。
    最近はサーモスタット(温度調節)内蔵の小型ヒーターが各種ありますので店員さんに訊いて下さい。
    飼っている子の数が少ないときはこれで充分です。

  2. 飼っているショーベタの数が増えてくると一つ一つの水槽にヒーターを入れるのは大変なので
    お店で市販されている爬虫類用のパネルヒーターを使いましょう。



    大きなものを買ってきてその上に水槽を置いていきましょう。
    ただ、注意したいのはパネルヒーターは、水中に設置するヒーターとは違い、水温を感知して保温しているわけではありません。
    時折かならず水温計で実際の水温をチェックして、コントローラーでパネルの表面温度を調整して水温を管理してください。
    もし水温が高すぎるなら、パネルヒーターと水槽のあいだに安全なものを敷いて温度が伝わりにくくするのも手です。

  3. 大きな水槽のなかにショーベタの水槽をいれて沈まない程度に大きな水槽のなかに水とヒーターをいれて保温する方法もあります。これはパネルヒーターが登場する以前はポピュラーだった保温方法で、私は”熱燗法“と呼んでいます。
    非常にセンスのないネーミングですが、そういえば仕組みをわかっていただけるとおもいます。ただこの方法は、なかのベタが見づらいという欠点があります。



  4. 園芸をやっておられる方ならご存知だとおもいますが、ランの栽培などに用いる保温箱というのがあります。いろいろなタイプがありますので園芸屋さんなどで見てください。
    注意する点は、水槽を置くには内部の棚が弱い場合があります。それと、普通は底部に保温器具が
    ついてますので水温が上のほうの水槽と下のほうが違うようになる場合があります。

  5. これは非現実的なようで現実的な方法です。
    水槽が増えてくると小さな部屋なら部屋ごとエアコンで保温してしまうのです。
    実際やってみるとわかるのですが、あまりたくさんのヒーターなどを使うよりはエコタイプのエアコンで一括保温したほうが安上がりです。
    水槽の置き場所をさほど考えなくてもいいし、ほかの魚もいろいろ飼えるし、熱帯の観葉植物なども置けます。外は寒い冬でも家にいながらトロピカルな気分を味わえます。

    注意する点としましては、保温箱と同じく、上の方と下の方では温度が異なるということと、湿気がたまりやすいで時折換気をする必要があります。


あくまで私の経験に基づいたものなので異論もあるかと思います。あとは専門書で調べるか、行きつけのお店の店員さんに相談して自分の楽しみ方を見つけてください。そして自分なりのやり方で出来る範囲で無理をせず、ショーベタをゆっくり楽しんでください。

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