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ショーベタとは?

ショーベタとは?




ショーベタとは、名前のとおり「ショー(コンテスト)に出すベタ」という意味です。
具体的には、ハーフムーン、クラウンテール、プラカットの3体型品種および、それらから派生したタイプのベタことを指しており、品質の高い、色彩や形質において系統的に作出されているベタをそう呼んでいます。

ショーベタ ハーフムーン
ショーベタ クラウンテール

ショーベタ プラカット
ショーベタ フルムーン
(ハーフムーン・ダブルテール)

このショーベタの登場によって、一気にベタの観賞魚的地位が上がり、
ベタ飼育の趣味が大きく広がりました。

なぜなら、従来のベタは趣味のジャンルとしてきちんと確立されているとは言いがたく、
多くの場合が「ただ飼っている」だけの魚だったのです。

一方このショーベタは、体型や体色によって系統的に作出されており、
その楽しみ方も以下のようにさまざまです。

  • そのさまざまな品種や個体のなかから、自分の気に入ったものをショップなどで見つけて購入し、
    コレクション的に飼育する。
  • 入手したショーベタをより美しく立派になるように育成する
  • 繁殖させて、より良いショーベタを自分で作り出す。

・・・などがありますが、
何といってもショーベタの醍醐味は、自分が飼育している個体をベタコンテストに出品することです。
趣味はやはり目標があるほうが楽しいですからね。

ショーベタの飼育は、ほかの熱帯魚と比べても全然難しくありません。
誰でも簡単に始められますよ。

そして決して終わりにない奥の深い趣味なのです。
みなさんもぜひトライしてみてくださいね!

ショーベタのバラエティー

ショーベタ ハーフムーン



ショーベタを代表するヒレのタイプで、ショーベタといえばハーフムーンを思い浮かべる人も多いでしょう。尾ビレが見事に180度に展開し、名前のとおり半月に展開する姿は、とても優雅で美しいです。

マスタードブルードラゴン ハーフムーン
メラノブラック ハーフムーン
メタリックブルーのボディーでヒレが黄色に染まる品種です。青と黄色の補色関係で際立ったコントラストを見せてくれます。 スモーキーな体色でヒレが黒い品種です。この品種はメラノという特殊な遺伝子を持つため、メスに繁殖能力がなく、メスは同系統の他の色を交配に使います。そのため次世代の黒の出現率は10%ほどで、とても貴重なカラーです。

プラチナホワイト ハーフムーン
ピュアレッド ハーフムーン
全身が光沢をともなう白い品種です。息をのむような美しさで、最近の一番人気カラーです。なかなか真っ白な個体は少なく、ほかの品種より高価です。 全身が真っ赤に染まる品種です。明るい鮮紅色はとても目をひく派手な色彩です。体表に多色の黒や輝点が入る個体がありますが、なるべくこのようにソリッドに近い個体を選びたいです。

ターコイズブルー ハーフムーン
バイオレットパープル ハーフムーン
コバルトブルーを想わせる明るいブルーの品種です。ショーベタの黎明期から存在する伝統的なカラーですが、今なお高い人気を誇ります。 スミレを想わせるバイオレット系の色合いで、ヒレに白い縁取りがはいる品種です。カラーバラエティーに富み、お好みの色個体を見つけることができるでしょう。海外でも人気が高く、カーネーション、サラマンダーなどと呼ばれ、愛好されています。


ショーベタ フルムーン




尾ビレが二つに分かれたダブルテールと呼ばれるヒレのタイプです。クラウンテールやプラカットにもダブルテールは存在しますが、ハーフムーンのダブルテールは、大きな二つの尾ビレが幅広い背ビレと尻ビレとオーバーラップし、満月のように見事な弧を描くことから、特別にフルムーンと呼ばれています。

ブラックオーキッド フルムーン
カッパーゴールド フルムーン
黒い体表にブルーのメタリックがはいる品種です。"黒い蘭"というミステリアスなネーミングも相まって、人気があるカラーです 体表が銅光色に輝く品種です。光の当たる角度や見る角度によって微妙に色合いが変化する見飽きぬ色彩です。

ピュアオレンジ フルムーン
レッドグリッセル フルムーン
全身が美しいオレンジ色に染まる品種です。イエローとレッドの中間色で、以前はこの2色から偶然出現したカラーでしたが、現在は品種として固定されています。 白地に赤と青がはいった品種です。3色が均等に入った個体は綺麗なコントラストを形成していて、とてもきれいですね。

ロイヤルブルー フルムーン
オペックホワイト フルムーン
頭部を除く全身が紺色をした品種です。名前に負けない高貴なブルーの色青いが根強い人気を誇ります。最近は頭部までブルーが入る個体も見られるようになりました。 全身が乳白色の品種です。プラチナホワイトと違って光沢がはいらないのが特徴ですが、最近は両品種の区別がつきにくい個体も多くなっています。


ショーベタ クラウンテール




最近インドネシアで作出されたヒレのタイプで、各ヒレの軟条だけが途中から突出し、放射線状に延びているショーベタです。その姿は特異で、一度見ると忘れることができないでしょう。横に向けて展開している尾ビレを上に向けた姿が王冠のようにみえることから、そう命名されました。

ブラックカッパー クラウンテール
イエローグリッセルバタフライ クラウンテール
黒い体表にカッパーメタリックを吹き付けたような品種です。比較的クラウンテールによく見られるカラーで、ヒレの雰囲気とよくマッチしていると思います。 独特の淡いブルーボディーがヒレの内側まで広がり、ヒレの外側が黄色に染まる品種です。このようなカラーパターンをバタフライと呼んでいます。

ピュアレッド クラウンテール
プラチナレッドドラゴン クラウンテール
全身が真っ赤に染まる品種です。クラウンテールは比較的色の種類が少ないヒレのタイプですが、この赤色はハーフムーンのものより改良が進んでいると思われます。 プラチナメタリックの体色で、ヒレが赤く染まる品種です。クラウンテールでは新しい品種で、まだ見かけることが少ないです。

レッドグリッセルバタフライ クラウンテール
スチールブルー クラウンテール
淡いブルーがフレーク状にはいるボディーで、ヒレの外側が赤色をした品種です。クラウンテールではよく見られるカラーで、色合いも他のヒレのタイプよりもより洗練されています。 名前のとおり、青鉄色といった感じのブルーです。シルバーがかったスモーキーな雰囲気で渋い色彩がマニア好みなのかもしれません。


ショーベタ プラカット




ヒレが短いショーベタで、尻ビレの先端が伸長するヒレのタイプです。闘魚の面影を強く残した野性味あふれる体型ですが、180度に展開する尾ビレはハーフムーンから導入されたもので、意外と新しいショーベタです。最も色の種類が多いショーベタで、それぞれの色もより洗練されています。

プラカット プラチナブラックドラゴン
プラカット ブルーグリッセル
プラチナメタリックの体色で、ヒレが黒く染まる品種です。体色がメタリックカラーで、ヒレがほかの色をしている品種をドラゴンと呼んでいます。 白地の体色で、体表に淡いブルーがミスト状にはいる品種です。ブルーの色合いや入り方に個体差があり、さまざまな味わいを感じることができるでしょう。

プラカット プラチナゴールド
プラカット パープルオレンジドラゴン
全身が黄金色の光沢を放つ品種です。とても豪華な色彩で誰もが一度は手にしたいカラーでしょう。 パープルメタリックの体色で、ヒレがオレンジ色に染まる品種です。最近登場したニューカラーです。

プラカット フルメタルグリーン
プラカット インテンスイエロー
頭の先まで全身がシアン系のメタリックグリーンに輝く品種です。大変美しく、人気が高いです。 インテンスとは"強烈な"という意味で、名前の表現どおりの鮮やかな黄色をした品種です。このような濃くて明るい黄色はプラカットならではのカラーでしょう。

ショーベタ飼育に必要な物

ショーベタ飼育に必要なもの


ほかの魚ほどいろいろなものは必要ありませんが、
自分の思い込みだけで揃えないでかならず店員さんに相談しましょう。

■水槽
ベタはコップでも飼えるといいますが、あまり小さな容器に押し込めるのはかわいそうです。

美しいショーベタを飼うには4~5リットルの水槽を用意しましょう。最低でも3リットル前後は必要です。
ちなみに水槽に何リットル入るかはおおまかには水槽の縦横高さのセンチをかけて1000でわるとわかりますが数学(算数?)が苦手な人は店員さんに訊いちゃいましょう。

美しいヒレに育てるには水深が13cmぐらいあったほうがいいです。プラカットはひれが短いので小さめの水槽でも大丈夫です。各種のメスも同様、小さめの水槽でもいいです。


■フタ
ハーフムーンやクラウンテールのオスはジャンプ力がよわいのであまり飛び出しませんが、メスやプラカットはよく飛び出しますのでかならずきちんとフタをしましょう。


■仕切り
オスのショーベタは普段相手が見えないようにとなりの水槽との間に厚紙か不透明の仕切りをはさんでください。フレアリングさせる際に仕切りをはずす必要があるため、はずしやすいようにしておくのかコツです。


■エサ
ベタは元来生きエサが大好きなので手に入るなら赤虫、糸ミミズ、ボーフラ、ミジンコなどを与えると喜びますが、入手が難しい方、虫はキライ、贅沢は敵だと思っておられる方は、冷凍えさで充分です。
各種ありますので店員さんに訊いて下さい。

いちばん簡単なのは人工餌でこれも各種ありますが、餌の種類によっては食べないのもありますのでこれも店員さんに訊いて下さい。また最初は食べなくても慣れると食べる子もいますので多少の忍耐は必要です。

いずれにせよ、餌は各種バランスよく与えるのが理想的です。


■保温器具
これはのちの“保温方法”の欄をごらんください。>>保温方法

ショーベタの選び方

ショーベタの買い方、選び方


お店にベタを見に行くのはすごく楽しみですね。

ショーベタはトラディショナルベタと少し違った 展示をしていますのでそれについて少し説明します。

お店に行くとショーベタの小さな水槽がずらっと並べられており、
ベタ好きにはその光景を見ただけでウキウキしてしまいます。

各水槽の間には仕切り板がはいっており、お互いのベタが相手を見れないようにされています。

気になる個体がいたら遠慮なく仕切り板をはずしてみましょう。全部見たいのなら近くにいる店員さんにたのんで仕切り板を全部はずしてもらってもいいですよ。

忙しくなければ店員さんは喜んで仕切りをはずしてくれるはずです。

そうするとショーベタはお互いを威嚇しあってヒレを大きくひろげて泳ぎはじめます。
これをショーベタ用語で“フレアリング”といいます。

見ていると全部ほしくなりますが、そんなに買えるわけないし、
一度にたくさん買っても世話できないので、このなかからお気に入りの子を選びましょう。
もちろん自分の気に入った子がいい個体なのですが、少しアドバイスすると・・・

1. 体はガッチリしていてヒレがよく開いているか?
2. 相手に負けず、元気にフレアリングしているか?
3. ヒレが欠けたり、裂けたりしていないか?(少しなら大丈夫だが店員さんに訊いてみよう!)

あとは自分の予算にあわせてお気に入りの子をつれて帰りましょう。


ショーベタを買ったら


お店でショーベタを買ったら、気分が高揚するのはわかりますが、なるべくあちこちウロウロしないで早くつれてかえりましょう。

もし途中で寄り道する場合は車の中などに置きっぱなしにすると温度変化がこわいので、
一緒に持ち歩きましょう。とくに夏と冬は温度変化に気をつけてください。

つれてかえったら用意した水槽に温度合わせをしてゆっくりいれてやります。

新たに我が家の一員となった子を迎えて、おもわず歓迎の踊りでも催したくなりますが、
その日はエサをやらずにとなりの水槽とのあいだに仕切りをいれてそっとしておいてあげましょう。



通信販売でのショーベタの買い方


最近はネットショッピングと魚の発送技術が発達して、誰でもネット上でショーベタを購入することが出来ます。
ネットショップのなかでも、なるべくたくさんの個体がいるお店のほうが、自分の気に入った個体を見つけやすいでしょう。
あと、できれば実店舗が存在するお店のほうが安心です。

ショーベタの在庫が充実しているお店では、画像で個体を選ぶことも出来ます。
画像がなければ、どんな品種なのか遠慮なく聞いてみましょう。

メールや電話で注文すると、たいていは希望の日時に届けてくれます。
きっとあなたの想像していたものか、ときにはそれ以上の美しいショーベタが届くことでしょう。
でも、着いたときに死んでいたり、弱っていたりするとすぐにお店に連絡しましょう。
通常は別の個体と交換してくれるはずです。
ただし、着いた翌日以降に連絡したり、来た個体が想像していたものと違うなどの理由では、
交換には応じてくれないと思います。

もちろん届いたらすぐに、用意した水槽に温度合わせをしてゆっくりいれてやります。
その日はそっとしておいて、長旅の疲れを癒してあげましょう。

ショーベタの飼育方法

ショーベタの飼育方法


これがいちばん楽しいことですね。

■給餌
エサは一日一回食べ残さない程度に与えてください。人間同様、食べすぎは健康によくありません。
食べ残したエサはほおっておくと水が汚れますから、ピペットなどで取り除きましょう。

また、いままで食べたことのないエサをやると“プッ”と吐き出すヤツがいます。
見ていると非常に腹立たしいのですが、人生は我慢です。

もちろん残したエサはブツブツ文句を言ってないで取り除いておきましょう。


■水換え
もちろん水が汚れたら換えるのですが、3日に一度は換えましょう。

底にたまったゴミを水と一緒にチューブなどで吸いだしてそのぶん新しい水を入れますが、全部換水してもかまいません。水は水道水にカルキ抜きを入れ、温度を調節したものに、軽く洗ったアルダーシードを水4~5リットル当たり、1粒投入します。少し水が琥珀色になってきたら、アルダーシードを取り出し、飼育水として使用してください。

アルダーシードは、タンニンという成分が水質の悪化を防ぎ、抗菌作用もありますので、美しいヒレの保護に役立ちます。
アルダーシードの入れ過ぎで水の色が濃くなりすぎてもベタに害はありませんが、ちょっと色づくぐらいで十分です。
水換えしてピカピカの水槽に泳ぐ子達は、なにやらうれしそうに見えます。


■フレアリング
これはオスのショーベタ独特のヒレを美しくするトレーニングです。

普段は水槽のとなり同士は見えないように厚紙か不透明のプラスティック板で仕切りしておきます。
そして自分が見たいときや他人に自慢したいときだけ仕切りをはずしてやると、お互いに大きくヒレを広げて威嚇しあいます。

もし1匹しかいないときは鏡を見せると他人(他魚?)だとおもって同じようにやってくれます。ベタの絵や写真でもかまいません。よほどヘタな絵でないかぎりやってくれます。こうやってトレーニングすることによって立派に広がるヒレになっていきます。

逆にこれをしないとヒレが固まってきて普通のトラディショナルベタのようになってしまいます。また、あまり長い間やっていると疲れてきてしなくなりますので、10分ぐらいまでにしましょう。

忙しいときや自慢する友人が来ないときなどでも朝晩一日2回ほどは行いましょう。


■保温方法
ベタは熱帯魚なので冬のあいだは保温が必要です。ベタは基本的に丈夫な魚なのですが、25度~28度ぐらいが理想です。いろいろな方法がありますが、いくつか説明したいと思います。

  1. 普通の熱帯魚水槽と同様、水槽に直接ヒーターを入れます。
    最近はサーモスタット(温度調節)内蔵の小型ヒーターが各種ありますので店員さんに訊いて下さい。
    飼っている子の数が少ないときはこれで充分です。

  2. 飼っているショーベタの数が増えてくると一つ一つの水槽にヒーターを入れるのは大変なので
    お店で市販されている爬虫類用のパネルヒーターを使いましょう。



    大きなものを買ってきてその上に水槽を置いていきましょう。
    ただ、注意したいのはパネルヒーターの表示している温度と水槽内の水温が同じとは限りませんので、
    必ず水温計で実際の水温をチェックしてください。
    もし水温が高すぎるなら、パネルヒーターと水槽のあいだに安全なものを敷いて温度が伝わりにくくするのも手です。

  3. 大きな水槽のなかにショーベタの水槽をいれて沈まない程度に大きな水槽のなかに水とヒーターをいれて保温する方法もあります。私は”熱燗法“と呼んでいます。
    非常にセンスのないネーミングですが、そういえば仕組みをわかっていただけるとおもいます。



  4. 園芸をやっておられる方ならご存知だとおもいますが、ランの栽培などに用いる保温箱というのがあります。いろいろなタイプがありますので園芸屋さんなどで見てください。
    注意する点は、水槽を置くには内部の棚が弱い場合があります。それと、普通は底部に保温器具が
    ついてますので水温が上のほうの水槽と下のほうが違うようになる場合があります。

  5. これは非現実的なようで現実的な方法です。
    水槽が増えてくると小さな部屋なら部屋ごと保温してしまうのです。
    実際やってみるとわかるのですが、あまりたくさんのヒーターなどを使うよりはエコタイプのエアコンで一括保温したほうが安上がりです。
    水槽の置き場所をさほど考えなくてもいいし、ほかの魚もいろいろ飼えるし、熱帯の観葉植物なども置けます。外は寒い冬でも家にいながらトロピカルな気分を味わえます。

    注意する点は湿気がたまりやすいのと空気が悪くなるので換気をしっかりする必要があります。
    それと問題は家族の反対にあうことです。なかなか理解してもらえないとおもいますが、それをくつがえすのはあなたの説得力と熱意にかかっています。どちらにせよ、ここまでやるのでしたらしっかりとした計画と家族の完全な理解が必要です。まあ、いずれはこうしたいという夢でいいのではないでしょうか。

あくまで私の経験に基づいたものなので異論もあるかと思います。あとは専門書で調べるか、行きつけのお店の店員さんに相談して自分の楽しみ方を見つけてください。そして自分なりのやり方で出来る範囲で無理をせず、ショーベタをゆっくり楽しんでください。

ショーベタの繁殖方法

フォーチュン式 ショーベタ繁殖方法


 ショーベタを飼育していると、一度は繁殖にもチャレンジしたいと思うでしょう。

 自分で繁殖させることにより、もとの親魚よりもさらに美しい個体を出現させることが可能ですし、
場合によっては新しい品種を作出するという夢も広がります。

 そうでなくてもショーベタの繁殖は、雌雄の求愛から産卵までの行動が非常に情熱的で、
また産卵後にはオスが卵や稚魚を熱心に世話をするという、とても愛情深いシーンを見ることができます。 

 そこで、ここでは”フォーチュン式ショーベタの繁殖方法”をお話したいと思います。

 この方法は、私が長年の試行錯誤の末に考えた
最も簡単で、高い確率で産卵し、確実に育成できる方法です。

繁殖の準備


まずは、繁殖を楽しむ際に必要なものを考えてみましょう。

 まず水槽ですが、普段飼育している容器よりも大きなものを用意してください。
 大きさとしては、最低でも30cm水槽(約10リットル)必要です。
 できれば、40cm~45cm水槽(約25~35リットル)あったほうがいいです。

 もちろん保温のためヒーターは必要なのですが、ふだん25度ぐらいで飼育していても、
繁殖のときには27~28度ぐらいに水温を高くしたほうが良いので、
サーモスタットで温度を調節できるタイプのほうが便利です。

 蛍光灯は必要です。
ショーベタの繁殖に直接必要なものではありませんが、あまり暗いと観察しにくいのと、
稚魚の初期飼料となるインフゾリアが湧くためには、水槽を明るく照らすことが大切です。

 あと、ほかには・・・。
浮き草(どんな水草でもいいので、浮かべておいて下さい。)
水槽のフタ(フタをしておかないと、泡巣が壊れやすいです。)
ココナツシェル(メスがオスから逃れて隠れる場所です。)
アルダーシード(水質を良好に保ちます。)
インフゾリアの卵(稚魚の最初のエサです。)
ブラインシュリンプエッグ(インフゾリアのあとの稚魚のエサです。)


 さて、用意した水槽に水を入れます。
 水は塩素を中和した普通の水でかまいません。
ここで大事なことは、水深を15cmぐらいにしておくことです。
深いのはよくありません。浅くしておくのがポイントです。

 そしてヒーターをセットして、温度を27~28度に調節し、水草を浮かべ、
ココナツシェルを水槽の中に配置し、アルダーシードを2~3粒入れておきます。
 
 その際に浮かべた水草を少しちぎり、指で揉んで潰した物を水面に浮かべておきます。
 そうしておくと、稚魚の最初のエサ、インフゾリアが発生しやすくなるのです。

 そしていよいよショーベタのオスを1匹入れて、繁殖の準備に取りかかります。


実際の繁殖シーン


 繁殖用水槽にショーベタのオスを導入するのですが、
普段飼育している水槽で、水面に沢山の泡を作っているオスを繁殖に用いるべきです。
 なぜなら、泡を吹いているのはオスが発情しているサインだからです。

 繁殖用水槽に入れられたオスは、環境に慣れるまで、2~3日そっとしておいてあげましょう。
 エサは普通に与えてもかまいません。
 でも、繁殖用水槽の水は換えないでください。

 そうしておくと、オスはまた泡を吹き始めます。
そして一日か二日で、立派な泡巣が出来ていきます。

 そこでメスの登場です。
 メスはもちろん卵を持っている必要があります。
おなかのやや後半部分に白いペナント形のものが透けて見えると思います。それが卵巣です。
それが見えていれば、抱卵しているので繁殖可能です。
 
 しかし大事なのは、いきなりメスを繁殖用水槽に放さないことです。
 いきなりメスを発見したオスはエキサイトして、メスを追い掛け回し、メスは何事かと驚いて
ひたすら逃げ回るだけです。


 ここでは”お見合い”と呼ばれる儀式を行います。
メスをビンか小さな水槽に入れて、繁殖水槽の横に、お互いが見えるようにおきます。

 すると発情しているオスは、ヒレやエラを広げてメスを威嚇します。
 それを見ているメスも発情してきて、腹部の卵巣部分に縞模様が出てきます。
(ホワイトやイエロー系には縞が現れません。)

 オスはますます勢いに乗って泡巣を大きく作ります。
 繁殖用水槽への導入後、いつまでたっても泡巣を作ろうとしないオスにも、この”お見合い”は効果的です。
 これを機会に発情して泡巣を作り始めます。

 1日ほど”お見合い”をさせて、オスがある程度(5cm平方センチほど)の泡巣を作ったら、
メスをそっと放してみましょう。
 この時点からは、オスメスともにエサを与えないでください。

 オスはお見合いのとき同様に、メスを威嚇します。
そして多くの場合はメスを追いかけて、突きまわします。
 メスは最初のうち逃げ回っていますが、ヒレや体をつつかれているうちに、
観念したようにオスに導かれ、泡巣の下へと向かいます。

 このシーンはペアによってさまざまで、オスは泡巣の下でヒレを広げてメスを誘うだけの場合もあり、
最初からメスのほうが積極的に産卵しようとオスに近づくこともあります。

 しかし、たいていはオスが激しくメスを攻撃してメスのヒレはボロボロになってきます。
 飼育者としては、見ていると心配になってきますが、そうなってから産卵が始まることが多いので
あまり神経質にならないことが大切です。

 ところが、メスを入れてから1週間以上経っても産卵しない場合は、時期尚早かペアの相性が悪いことが多いので、
ペアリングは中止して、オスメス双方の飼育水槽に戻してあげたほうがよいでしょう。
 後日様子を見て再チャレンジです。



 さて、産卵可能なメスは頭部を下に下げながらオスの待つ泡巣に近づいていきます。
 そして、いよいよ繁殖が始まります。

 近づいてきたメスにオスは体を巻きつけ、メスを上下にサンドイッチするような状態で
けいれんしたように静止します。
 そこで、メスは産卵し、同時にオスも射精して卵が受精するのです。
 
 そのあと、重なり合うペアの隙間から、卵が水底に落ちていきます。

 すると、我に返ったオスがメスから離れ、底に落ちている卵を口で拾って、
せっせと泡巣へと運びます。
 
 上記の”繁殖の準備”の際に水深を浅くすることが大事と言いましたが、
 ここで、水深が深すぎるとオスの作業が大変なのです。
 スムーズな産卵のために協力してあげましょう。


 この動作は何十回と行います。
オスはその都度、卵を泡巣へと運びます。
 ベタならではの大変情熱的なシーンで、いつまで見ていても飽きることはないでしょう。


 やがて産卵が終ると、オスはメスを追い払い卵が入っている泡巣の下に待機します。

 産卵の終ったメスは、泡巣が壊れないようにそっと取り出しましょう。
 繁殖水槽が小さいと、メスを取り出しにくいです。
 上記で申しましたように、ある程度大きな水槽がよいです。

 メスは産卵によるダメージを受けているので、
病気予防のためにスーマを規定量入れた水槽か容器に1匹にして、そっとしておきましょう。
 メスはオスに攻撃を受けた際に出来た傷口から感染症にかかりやすいです。
 食塩も一つまみ入れておくといいでしょう。


 さて、産卵が終ったオスは、泡巣の下で卵の世話をします。
時折、泡巣の中の卵を口に含み、もぐもぐして巣に戻します。
 これは、卵にカビなどの細菌がつかないように卵の表面をクリーニングしているものと考えられます。

 ときには、今ある泡巣の場所が気に入らないと見えて別の場所に泡巣を作り直して、
卵を移動させる行動も観察できます。

 そうやって、オスの献身的な世話を受けながら、卵は孵化する日を待つのです。

誕生と育成



 無事に産卵が終わり、泡巣の中の卵は孵化を待っています。

 水温にもよりますが、通常2~3日で卵は孵化します。
 孵化した稚魚はとても小さいですが、泡巣の下にぶら下がっているはずです。

 孵化したての稚魚には、お腹に栄養が蓄えられており、まだエサを食べることができません。

 それにちゃんと泳ぐこともできないので、フラフラしており時折泡巣から離れて、沈んでいく姿を見かけます。
 
 しかし、オスはその沈んでいく稚魚を見つけると口にくわえて、ちゃんと泡巣へと戻します。
 一度に沢山の稚魚が落下していくときなどはたいへんな忙しさですが、
健気に世話をしているオスの姿を見ることができるはずです。



 ここでも、水深を浅くした理由がわかるでしょう。
 水深が浅いと、なかには自力で泡巣に戻る稚魚もいるのです。

 そろそろ稚魚の最初のエサ、インフゾリアという微生物を用意しましょう。
 インフゾリアの卵をカップなどにふ化させて、そのカップの水ごと稚魚の水槽に
そっと入れてあげてください。
 インフゾリアの卵の使いかたは、こちらをご覧くださいね。
→ https://www.bettashop.net/SHOP/infusoria.html


 稚魚がふ化してから2~3日で、稚魚のお腹にある栄養分が吸収されて、
自由に泳げるようになります。
 
 そこで、オス親の役割は終わりです。

 おつかれさまでした♪

 稚魚を一緒にすくわないように、そっとオスを取り出します。


 泳ぎだした稚魚は、水中にただよっているインフゾリアを食べて成長します。

 インフゾリアの卵をセットしてから、ふ化するまでは1日ぐらいです。
 稚魚が泳ぎだすのに間に合うように、インフゾリアの卵をふ化させて、与えてくださいね。

 下から水面や水槽の縁を注意深く見てみてください。
 投入したインフゾリアが水中をただよっているでしょう。
 また、あらかじめ指で潰して入れておいた水草の周りには
小さな雲か霧のようなものを見つけることができるでしょう。
 これらがインフゾリアです!

 インフゾリアは自然と湧くことがおおいですが、確実に与えるために、
インフゾリアの卵を用いましょう。


 そして泳ぎ始めてから2~3日のあいだ、稚魚はインフゾリアを食べて成長しますので、
そのあいだに次のエサ、ブラインシュリンプを用意しましょう。

 ブラインシュリンプエッグという、卵を乾燥したものが売られているので、それを塩水で孵化させます

 ペットボトルやビンなどの容器に2~4%の食塩水を作り、
少量の乾燥卵を入れてエアレーションをしておきます。
 水温を25度前後に保っておくと、約24時間で孵化します。
孵化したブラインシュリンプをピペットなどで集めてベタの稚魚に与えるのです。

 孵化後のブラインシュリンプは、栄養価がどんどん失われていきますので、
一度に沢山孵化させずに、2~3本の孵化容器を用意して時間差で孵化させてゆきます。

 稚魚にはなるべく孵化したてのブラインシュリンプを与えるようにします。
 食べた稚魚のお腹はブラインシュリンプと同じオレンジ色になりますので、食べていることがわかるはずです。

 稚魚は水質の悪化に弱いので、食べ残しのエサは必ずスポイドなどで取り除きます。

 この時期の稚魚は水質の悪化に弱い一方、水質の変化にも弱いので、あまり水換えはせずに
スポイドやエアチューブなどでゴミを水と一緒に吸いだして足りなくなった水を足すぐらいが理想的です。
 最初に水深を浅めにしていたので、徐々に水を足して深くしていってもかまいません。
 スポンジフィルターなどを用いて、水質を浄化させるのもいいですね。

 生まれてから2週間ほどすると稚魚も丈夫になり、また食欲も旺盛で、水も汚れやすくなります。
 3日に1回、三分の一ほど水を換えてあげてください。
 エサはできれば1日3回、少なくても1日2回は与えてくださいね。
 
 この時期のこまめな給餌と水換えは、その後の健全な成長を左右するので大切です。

 生後一ヶ月もすると、順調に育っている稚魚ならほんのりと体に色が出てくるようになります。
 そうなってくると、エサをブラインシュリンプから、フォーチュンオリジナルフード小粒を潰したものに
替えていってあげてください。
フォーチュンオリジナルフードはそれだけでもお送りできます。

 最初はすぐに食べないかもしれませんが、いつまでもブラインシュリンプだけを与えていると
栄養が偏り、大きく成長しなくなりますので、ぜひ与えてください。

 しまいには潰さなくてもフォーチュンオリジナルフードを食べるようになります。
 そして、次第にオスらしい個体が出てきて、他の個体と喧嘩するようになってきます。
 メスはそのまま飼育していてもかまいませんが、オスは1匹ずつ新しい容器に入れてあげて、
あなたの理想とする一人前のショーベタに育ててあげてください。

 トラディショナルベタやプラカットの繁殖・育成もショーベタと同じです。

 レッツ!トライ!!

ワイルドベタの飼育繁殖

ワイルドベタの飼育と繁殖


 ワイルドベタは、現在東南アジアに広く分布しており、現在50種類以上が知られています。
 これらのサイズや形状、色彩、性質などは多岐にわたっており、飼育する種類によって、
ちがった発見や感動を得られるのが、ワイルドベタ飼育の大きな魅力といえるでしょう。
 ここでは、一般的な飼育方法と、泡巣タイプとマウスタイプのそれぞれの繁殖方法を
ご紹介したいと思います。


ワイルドベタ飼育方法



 ワイルドベタは、改良品種のベタほどは気が荒くないので、通常ペアで一緒に飼育できます。
 1ペアで飼育する場合、用意する水槽のサイズは、
5~6cmぐらいまでの小型種なら30cm水槽(10リットル程度)、
10cmまでの中型種なら40cm水槽か45cm水槽(30~40リットル程度)、
10cmを超える大型種ならば、45cm水槽か60cm水槽(40~60リットル)が適しています。
 もちろん、まだ若くて小さな個体でしたら、上記よりも小さな水槽で飼うことができます。
 また、違う種類同士数ペアを大きめの水槽で混泳させることも可能です。
 
 泡巣タイプのワイルドベタはショーベタ同様、水の流れを嫌いますので、
フィルターはないほうが良いです。
 マウスタイプは細流に生息していますので、フィルターはあってもかまいません。
(なくても飼育可能です。)
水槽にフィルターを設置する場合、外掛け式フィルターなどは水流が強すぎるので、
エアリフト式のスポンジフィルターが適しています。
 水槽内には、流木やココナツシェル、水草などを配置して、ワイルドベタが落ち着ける環境を
作ってあげてください。
 底砂は必要ありませんが、水草を植えるなら必要です。
ただ底砂を敷く場合は、水質をアルカリ性にさせない砂を選んでください。
 なお、ワイルドベタはわずかな隙間からもジャンプして飛び出しますので、
かならず水槽にはきちんとフタをしてください。

 ワイルドベタは全般的に弱酸性の軟水を好みます。
 それを容易に再現するには、塩素を中和した水道水10リットルに
アルダーシードを2~3粒入れて、コハク色に色づいた水を飼育水として用いてください。
 日頃から、バケツや水槽などにこの水を作っておくと便利です。
 ついでにその水も保温しておくと、温度調整せずに水替えできます。
 このコハク色の水は、水質の悪化や白濁を防ぎ、抗菌作用もあります。
 しかも、現地の水に近い色合いのためか、魚も落ち着いて、
やがて本来の体色を見せてくれるようになります。

 ベタは本来肉食性で、多くの種類は通常のドライフードはあまり好みません。
 しかし、当店のフォーチュンオリジナルフードは高タンパクで、通常の人工餌に
なじみにくい種類でもよく食べます。
 一日一回、食べつくす量を与えてください。

 水替えは1週間~10日に一度、水底のゴミなどをピペットかエアチューブなどで
水と一緒に吸い出して、減った分はアルダーシードで作った水を足しておいてください。
 ワイルドベタは急激な水質の変化を嫌うので、少しずつ水替えすることが大切です。

 ワイルドベタは、ショーベタなど改良品種のベタと違い、
最初から美しい色合いをしているわけではありません。
 とくに移動させたり、環境が変わった直後だと退色しているのが普通です。
 それが水槽内で落ち着いて、環境に慣れてくると、本来の美しい色彩を見せてくれるようになります。
 コンディションが良いといずれ繁殖へと向かっていくことでしょう。


泡巣タイプの繁殖



 泡巣タイプのベタは発情したオスが水面に泡巣を作るところから始まります。
 水面に水草を浮かべておくと、そのまわりに泡巣を作りやすくなります。

 泡巣を作ったオスは、メスを追いかけはじめます。
 最初メスは嫌がって逃げ回りますが、抱卵しているメスなら発情してきて、
やがて泡巣の下でオスとメスが絡み合い、産卵をします。

 産卵が終わるとメスは取り出してください。
 オスは泡巣のなかに卵を入れて世話をします。
 2~3日すると卵は孵化します。孵化したばかりの稚魚は泡巣の下にぶら下がり、
オスは泡巣から落ちた稚魚を泡巣に戻したりと、いそがしく世話をします。
 さらに2~3日すると稚魚は水平になって自由に泳げるようになります。
 そうなるとオスも取り出してください。
 最初稚魚はインフゾリアと呼ばれる微生物を食べます。
 それから2~3日たつと、あとは孵化したてのブラインシュリンプを与えて育ててください。


マウスタイプの繁殖



 マウスタイプとは、オスが口の中で卵や稚魚を保護するマウスブルーダーのベタです。
 このタイプのベタは繁殖の兆候を知るのが難しいのですが、
ペアが仲良く寄り添っているときは繁殖に至ることが多いです。
 ある日水底で、ペアが絡み合って産卵するところを見ることができるかもしれません。
 オスは卵を自分の口のなかに咥えます。
 口が大きく膨らんでいるので、すぐにそれだとわかるでしょう。
 オスが卵をくわえていたら、オスを驚かせないようにメスをそっと取り出してください。
 卵はオスの口の中で3日ぐらいで孵化しますが、
オスはそのまま稚魚を口のなかで保護しています。
 そのあいだは、エサも与えずにそっとしておいてください。
 順調にいくと10日~2週間ぐらいで、オスの口から稚魚が出てきます。
 ますマウスタイプの稚魚は、泡巣タイプの稚魚に比べると大きく、
最初から孵化したてのブラインシュリンプを食べることができます。


最後に



 ワイルドベタは多くの種類がさまざまな生態を見せてくれます。
 ここに書いた飼育繁殖方法は一般的なもので、種類によっては必ずしも当てはまらない
こともあるでしょう。飼育繁殖の難易度も種類によって違います。
 ぜひ奥深いワイルドベタの世界を覗いてみてください。
 あなただけの発見もあることでしょう♪

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